ここで言うウイルスとは『コンピュータウイルス』のことで、電子メールやホームページの閲覧などによってパソコンに侵入する特殊なプログラムのことです。
また、次に挙げるウイルスの定義とは少し外れますが、スパイウェアと呼ばれるプログラムや、セキュリティ対策ソフトを騙ってインストールや購入を迫る偽セキュリティ対策ソフト(詐欺ソフト)などもあります。
パソコンのトラブルの元となる原因の多くに、これらのウイルス/スパイウェアの感染があげられます。
1990年に通商産業省が制定した「コンピュータウイルス対策基準」では、コンピュータウイルスを次のように定義しています。
第三者のプログラムやデータベースに対して意図的に何らかの被害を及ぼすように作られたプログラムであり、次の機能を一つ以上有するもの。
(1)自己伝染機能自らの機能によって他のプログラムに自らをコピーし又はシステム機能を利用して自らを他のシステムにコピーすることにより、他のシステムに伝染する機能
(2)潜伏機能発病するための特定時刻、一定時間、処理回数等の条件を記憶させて、条件が満たされるまで症状を出さない機能
(3)発病機能プログラムやデータ等のファイルの破壊を行ったり、コンピュータに異常な動作をさせる等の機能
スパイウェアとは、本人の知らない間に趣味や嗜好・個人情報などを収集し、ネットの特定の場所に送るプログラムのことを言います。
企業やアプリケーションソフトの製作者がマーケティングのために利用することもありますが、最近では、ウィルスに感染していると嘘をついて偽のセキュリティ対策ソフトの購入ページを表示したり、身に覚えのない架空請求画面を表示する、ポップアップの広告やサイトを勝手に表示する、ブラウザのスタートページを勝手に書き換える、ネット銀行やオンラインゲームのパスワードを盗む、といったウイルス同然の悪質なスパイウェアが増えています。
スパイウェアは、ウィンドウなどを出さずにバックグラウンドで動作するため、ユーザはスパイウェアがインストールされていることに気づきにくい特徴があります。が、あまりに常駐するスパイウェアが多いとPCが不安定になったり、回線が途切れるなどの症状が出ることもあります。
ウイルスに感染してしまった場合、その症状はウイルスの種類によって様々ですが、主に以下のような被害のいずれか、または2つ以上の症状が複合的に発生します。
一昔前はイタズラ目的のウイルスがほとんどで、感染しても自分や周囲のパソコンが調子が悪くなるだけのモノがほとんどでしたが、最近は犯罪目的のウイルスが増えており、感染しても症状が判りにくかったり、感染に気づきにくいものも増えています。
ファイルやデータを削除したり破壊したりする
感染したファイルはもちろんですが、パソコンの中にあるファイルやデータの削除、破壊を行います。
パソコンが起動しなくなったり、動作を遅なったり、不安定になる
ウイルスに感染した場合、ウイルスの活動(感染拡大)によりシステム全体の動作が遅くなったり、不安定になったりします。また、ウイルスによって削除や破壊されたファイルが、システムの動作に重要なファイルであった場合、パソコンが起動しなくなってしまうこともあります。
他の人にウイルス付きメールをばら撒く
ウイルスがハードディスクを検索して見付けたメールアドレスに対し、無差別にウイルス付きメールをばら撒きます。中には、ウイルスだけでなく、パソコン内のファイルやデータを無作為に添付して送信するものもあり、情報漏洩などの原因となり、信用問題として恐ろしい被害となります。
最近では、メールではなくWinnyなどのP2Pネットワークにデータを流出させてしまうものもあります。
他のコンピュータに感染活動を行う
人間や動物感染するウイルスと同様に、コンピュータウイルスにも被害を周囲に拡散する感染行動を起こします。最近では、ほとんどのパソコンがインターネットや家庭内LANなどのネットワークを利用しているため、あっという間に周囲のコンピュータを感染させてしまいます。
例えば会社内で1台のパソコンが感染すると、ウイルス対策の出来ていない会社内のパソコン全てが感染してしまうというケースも起きています。仕事などで利用している場合、信用問題としても恐ろしい被害となります。
また、ウイルスの種類によっては、感染活動が原因でネットワーク自体の動作(通信速度)を鈍くしてしまう場合もあります。
踏み台にされる
感染したパソコンを経由して、他のパソコンやサーバに攻撃を仕掛ける「踏み台」と呼ばれる犯罪の隠れ蓑にされたてしまうことがあります。また、他のパソコンやサーバへの攻撃だけでなく、迷惑メールの送信元として利用されてしまう場合もあります。
この種のウイルスは「ボット」と呼ばれ、侵入後外部からの命令を待ち、命令に従って他のパソコンやサーバを攻撃します。この手のウイルスに感染すると知らない間に犯罪に荷担することになってしまうため、注意が必要です。
最近パソコンの動作が遅いまたは不安定だ
インターネットを見ようとすると、設定した覚えの無いサイトがスタートページになっている
インターネットエクスプローラの「お気に入り」に見覚えの無いサイトが勝手に入っている
デスクトップに見覚えの無いファイルができている
パソコンを使っていると、たまに意味の判らないメッセージが表示される
そもそもセキュリティ対策ソフトをインストールしていない
セキュリティ対策ソフトを期限切れのまま放置している
怪しげなサイトをよく覗いている
ファイル共有ソフト(WinMXやWinnyなど)や、メッセンジャーを利用したファイルのダウンロードをしている
もし上記のチェックリストに2つ以上該当するなら、ウイルスに感染している可能性があります。
パソコンの調子がおかしいな?と思ったらウイルスチェックを行いましょう。
セキュリティ対策ソフトがインストールされていない場合、インターネットに繋がっていればオンラインでウイルスに感染しているかどうか調べることが出来るサービスがあります。
現在、新規のお知らせはありません。
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